16 November 2021
PRESS RELEASE
2021年11月16日
株式会社パレスホテル
パレスホテル東京
tripod designによる「超小集電」技術を初めて商用環境で利用
有機肥料「エコパレス」を活用して電力を集める
パレスホテル東京 (本社: 東京都千代田区丸の内1-1-1、総支配人: 渡部勝) は、自然の中から電気を集めるtripod designによる「超小集電」の技術を初めて商用環境で利用します。パレスホテル東京館内で出る生ゴミをコンポストした有機肥料「エコパレス」を電源とし、2021年11月19日(金)~12月25日(土)にかけてホテル館内のクリスマスツリーの電飾として活用し、ホテルならではの循環型の仕組みを実現します。
株式会社パレスホテルでは、企業としての提供価値と成長を実現しながら、いかにパレスホテルらしく自然環境や社会との調和を実現できるかを、サステナビリティコンセプト「未来を、もてなす。」に込め発信しています。その取り組みの一環として、今回のプロジェクトが実現しました。
tripod designによる超小集電技術とは、あらゆる自然物を介して小さな電力を収集する特許技術です。パレスホテル東京では、1992年より生ゴミを有機肥料に変えるリサイクルシステムを実施し、1997年にはホテル業界で初めて、リサイクルされた有機肥料「エコパレス」を特定農家で使用いただきその農作物をホテルで活用する循環型リサイクルシステムを実現し、活動を進めてまいりました。互いのサステナビリティに関する取り組みに共感し、超小集電技術に「エコパレス」を活用して、ホテル1Fロビーのクリスマスツリーの電飾用電源として使用します。同技術が商用環境で利用されるのは初めてで、2,000灯以上の電飾が24時間1か月以上点灯し続けるのも、これまでにない規模での挑戦となります。また、パレスホテルによる大阪・堂島浜にある宿泊主体型ホテルZentis Osakaにおいても、同技術を用いたホリデーシーズンのライトアップを行う予定です。
「自然との調和」を大切に、未来を見据えたパレスホテル東京ならではの、華やかでありながらも自然に優しい循環型のクリスマスをお楽しみください。
トライポッド・デザインは1987年の創設以来、いち早くサステナブルデザインやユニバーサルデザインの考え方に着目し、人や自然を科学的に洞察する独自のデザインエンジニアリングの技術を探究して参りました。2016年以降、無電環境の中で活用できる独自の超小集電技術の開発に着手し、2021年には超小集電技術の社会実装を目指したオフグリッドデザインとテクノロジーの実験棟「空庵」を建造開設し、超小集電技術による新たな環境エネルギー領域の可能性開拓にあたっています。
WEB: https://tripoddesign.com/
超小集電とは、あらゆる自然物を媒体として、集電材 (電極) を介して、微小な電気を収集する技術を指します。超小集電は、天候や時間帯に左右されずに継続的に電力が得られることから、災害時や送電網から切り離された無電環境における生活照明やセンシング、情報通信など社会や暮らしを支援するエナジーハーベストの新領域技術として、様々な分野での産業化や世界的規模での市場開拓が期待されています。
株式会社パレスホテルでは、企業としての提供価値や成長と社会の持続可能性とを掛け合わせ、ホスピタリティカンパニーとしてどのような取り組みができるかを考える一つの基準として、サステナビリティコンセプト「未来を、もてなす。」を策定しました。「人にやさしいおもてなし」、「社会とつながるおもてなし」、「自然と生きるおもてなし」を3つの柱とし、パレスホテルらしい自然環境や社会との調和の実現を考える指針としています。
パレスホテル東京は、1992年よりホテル内で生ゴミを有機肥料に変えるリサイクルシステムを実施。1997年にはホテル業界では初めて、リサイクルされた有機肥料「エコパレス」を特定農家で使用していただき、その農作物をホテルで活用するという循環型リサイクルシステムを実現しています。現在、エコパレスから生まれたお米や果物は、従業員食堂のメニューで使用しています。
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